• The企画エルサーチ株式会社

葬について考え、話し合うきっかけに

●● 葬に関する勉強会 ●●

2006年12月12日(火)
平安閣(青森市)


 「葬に関する勉強会」は、9月22日に開催した「葬送フォーラム2006」のアフター勉強会として開催しました。第1回となった今回は、フォーラムに先立って行なった「葬に関するアンケート」の結果や各種資料を見ながら、16名の参加者が「葬」について考え、意見を交換しました。

 まず最初に、蒔苗代表が「葬」をテーマとした活動に込める思いを語り、「葬に関するアンケート」の結果概要を報告しました。

 続いて、1人ずつ「葬」についての思い、考えを話しました。「若いときには考えないことだったが、これからは自分のこととして考えていきたい」という人が多いなか、「避けられないことなのに、真剣に向き合いたくない人が多い」「子どもの前でそんなことを話さないでほしい、と言われた」など、家族や身近な人と話し合う難しさを指摘する人もありました。 

▼「葬に関するアンケート」の結果から(一部抜粋)

Q 葬儀の費用や規模を決めたとき、最優先した事項は?

Q 家族の葬儀でいちばん困ったことは?

【その他】
・葬儀に参列した親族が当事者のあわただしさを横目に、何もしないでただ3食食べ、その準備等もこちらがしなければならず大変な手間だった。
・姉夫婦に一任していたため、流れ等をよく把握していなかったが、かなり額がかかったように思われる。

Q 自分の葬儀に望むことは?

【その他】
・自然葬
・身内と親しい友人に見送られるなごやかな集まりにしたい。
・特に何もしなくてもよいと思うが、そうなるかどうかわからない。
・生きてきた証が皆に伝わるようなオリジナルなものだったらいいなと思う。

 後半は、葬儀の費用や自身の葬儀などについて、それぞれの思いを話し合いました。アンケートでも多かった「心付けやお布施の額」については、「お寺に聞くのがいちばんよくわかる」「周囲の人に聞くと意見がさまざまで、もめごとの原因にも」との体験談も出てきました。

 自身の葬儀については、「自分で作詞した歌で送ってもらう」「結婚式と同じように自分でプロデュースする」と具体的に語る人がいる一方、「自分の死を考えるのが怖い」「幸せで、今まで考えたこともない」という人も。また、「まずは身のまわりの整理を」「亡くなった人のものを処分するのは残された人には大変なこと。できれば跡形もなく、すべて無にしたい」という意見には多くの参加者が深くうなずいていました。

 最後に、病気になったり、死が身近になったりすると「葬」については余計に話しづらくなる。「こうしたい」という思いがあったら元気なうちにみんなに話し、互いの考えを確かめておくことが必要、と確認して勉強会を終えました。

▲お茶やお菓子を食べながら、和やかに

●●次回予告

「葬に関する勉強会」第2回は、葬送フォーラムで反響の大きかったドキュメンタリー映画「わたしの葬送日記」の上映会を予定しています(2007年2月)。詳しくは、後日改めて当ホームページでお知らせします。

■「わたしの葬送日記」(2005年作品/2006年カナダ・トロント国際映画祭招待作品/80分)
 ノンフィクション作家・松原惇子さんが体験した、実父の死から納骨までのお葬式奮闘記です。戒名や葬儀費用をめぐって遺族がとまどう姿をありのまま撮影しています。映画の中で松原さんたちが直面するさまざまな問題を通して、人を送ることの意味、葬送のあり方をじっくりと考えることのできる作品です。

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