• The企画エルサーチ株式会社

●● 西目屋地区農家とエルサーチの交流会 ●●

■日 時:2007年7月12日(木)
■会 場:白神館、西目屋村中央公民館

よりよい産直施設のあり方を模索する「にしめや特産会」に所属する西目屋地区農家のみなさんと
エルサーチの交流会が開かれました。当日のようすをレポートします。

料理の試食会

 交流会に先立って、ブナの里白神館で、料理の試食会がありました。
 「料理の評価は、女性の口コミの力が大きい。ぜひ率直な感想を」という特産会・三浦会長や村役場・三上課長の期待を受けて、女性6人が試食。口々に感想を話し合いながら、ずらりと並んだ料理を味わいました。

▲参加者には、「みずのたたき」が好評

●おしながき●
先 付 わらび、茗荷、身欠、たまり漬け
天婦羅 みず、しらす、かき揚げ
    そば寿司揚げ、天汁
煮 物 帆立治部煮、タケノコ煮〆
酢の物 にじます、みずのたたき、酢味噌
揚 物 ふきみそカツ、りんごのソース
御食事 ホワイトカレー
    ふきみそ焼きおにぎり
椀 物 赤魚そば蒸し
水菓子 西目屋産蕎麦アイス

 試食後、白神館の料理を担当する板前さんをまじえて、試食した感想や料理に対する要望・期待を1人ずつ話しました。料理の量やサイズ、盛りつけについて、また「西目屋特産、手作りといったオリジナリティをもっと前面に出しては」など、さまざまな角度から意見が出ました。1人ひとりの声に真摯に耳を傾けてくださった板前さん、ごちそうさまでした。今後に期待しています!!

農家のみなさんとの交流会

▲にしめや特産会会長・三浦卓司さん

 おいしい料理の試食後は会場を西目屋村中央公民館にうつして、農家のみなさんとの交流会です。農作業の忙しい時期にもかかわらず、約20名が参加してくださいました。
 はじめに、にしめや特産会会長の三浦卓司さんから「買い手である消費者の話を聞いて、作る側、売る側に欠けている部分に気づき、意識していない部分を直していこう」とお話があり、続いて、エルサーチの蒔苗代表が「消費者が望んでいること、望んでいないこと」をテーマに講話を行ないました。

■■講話「消費者が望んでいること、望んでいないこと」

 最初に、蒔苗代表が西目屋村の物産センター「Beechにしめや」を訪れた率直な印象を語ると、考え込む表情になった参加者のみなさんでしたが、今年2月にエルサーチが行なったアンケート「農業&道の駅&産直所に関する調査」の結果を示して消費者の思いを伝えると、うんうんとうなずきながら聞き入っていました。

 さらに「お客様が満足する品づくりをするためには、今の消費者の動向を知り、それに合わせた売り方をしていくことが必要」と、身近な例を挙げながらマーケティングの大切さを説明したり、「ラベルやパッケージは作り手の思いが現れるもの。大切にしてほしい」「クレームはお客様が店や作り手に期待している証拠。決して悪いことではない」と話し、「山のふもとの産直施設に期待すること」を具体的に提案しました。どの参加者も、真剣な表情で耳を傾けていました。
 最後に、「消費者が期待しているのは、“青森の正直”」、そして エルサーチの思いとして「農業に携わる方たちにこそ“おいしさの師匠になってほしい”」「楽しく仕事をしてほしい」「ものづくりの苦労は商品価値を高めるものだから、もっと苦労を自慢してほしい」と話すと、大きな拍手が起こりました。

 三浦会長は、講話で印象に残った言葉として「おいしさの師匠」「苦労自慢」を挙げ、自分たち生産者のタイトルとして大事にしていきたいと話しました。
 また、Beechにしめやの担当者から、お客さんの声が特産会のみなさんに伝えられました。

■■フリートーク

 講話に続いて、特産会のみなさんとテーブルを囲んでフリートークを行ないました。はじめに、エルサーチから参加した4名が自己紹介を兼ねて、西目屋や産直所について思うことを述べました。
 「消費者は、自分たちの口に入るものがどうやって作られているか、どのように食べればよいか、生産者と直接話をしたがっている」「安心・安全は農家のいちばんの財産」「方言も魅力のひとつ。気にせずどんどん話しかけてほしい」「昔ながらの料理を伝えてほしい」などの思いを、しっかりを受け止めてくださったようでした。

 最初は聞く一方だった特産会の方々でしたが、1人、また1人と意見が出るうちに緊張もほぐれて、意欲あふれる声、本音がどんどん出るようになりました。
 蒔苗代表が「今日お話ししたことをぜひ活用し、仲間のみなさんに広げていってください」と話し、約1時間のフリートークは終了しました。お互いの思いを伝え合うことのできた、楽しい交流会でした。お忙しい中、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。


にしめや特産会からおみやげをいただきました!!


西目屋でとれたての、みずみずしく、
味も香りもよい野菜や山菜を
たくさんいただきました。

特産会・三浦会長さんの「こだわりのトマト」

三浦さんが植物の根を強くする緑健農法と土壌を豊かにするEMを併用して育てたミニトマトです。糖度が高く甘いのですが、トマトの風味もしっかりあって、濃厚な味わいです。

Beechにしめやで見つけたクッキー(そば/レーズン各210円)とりんごケーキ(1個110円)です。西目屋村の素材を使い、食品加工センター「味な工房」で作られています。クッキーはさくさくとした歯触りで香ばしく、りんごケーキはほんのりシナモンの香りがしておいしいですよ♪

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