• The企画エルサーチ株式会社

●● 藍のたたき染め講習会 ●●

■日 時:2007年9月10日(月)
■会 場:アピオあおもり 工作室  
 ■講 師:あおもり藍工房 
指導講師  

「あおもり藍工房」(青森市浪岡 アップルヒル内)から講師をお招きして、
藍の生葉を叩いて布や紙に染める「たたき染め」を体験しました。

「たたき染め」とは

▲講師の藤井さん
▲藍の葉


 アピオあおもりの工作室に足を踏み入れると、バケツに用意された、青々とした藍の葉が目に入りました。近づいてみると、ほのかに藍の香りがします。藍染めに使うのは「蓼藍(たであい)」というそうです。集まってきた参加者のみなさんも、「これが藍の葉ですか」と、珍しそうに手にとって見ていました。


 はじめに、蒔苗代表が「藍の香りが大好き。たたき染めは簡単なのに、とてもステキな作品ができます。ぜひ楽しんで作ってください」とあいさつし、講師の藤井さんと鳴海さんを紹介して講習会が始まりました。

 たたき染めは、藍の葉を染めたいものの上に置いてハンマーで叩き、繊維を壊して色をうつしとる染め方で、藍の生葉が手に入る今の時期ならではの楽しみです。
 染める素材は、和紙のはがき、扇面、ハンカチ、バンダナで、自分で好きなものを選んで染めることができます。つくりたい作品のイメージや飾る場所、使い方を思い浮かべながら、「どれにしようかな」「あっ、これもいいね」と、素材選びにも熱が入っていました。

制作スタート!!

 10名の参加者のほとんどが、たたき染めには初挑戦でしたが、講師の藤井さんから手順を教えていただき、さっそく制作にとりかかりました。
 最初は練習用の布でチャレンジ。形や大きさを見ながら葉を選び、どんなデザインにしようかと葉を置いてみて考えます。ハンマーでたたく作業を始めると、藍の香りが部屋いっぱいに広がりました。

 「練習用も後で使えますから、デザインを考えながら作ってみてください」と言われて、ちょっとドキドキ。「ていねいに作業をすれば、うまくできますよ」という藤井さんの言葉に励まされ、指導してくださるお2人にわからないところを聞きながら、慎重に作業を進めていきました。


● たたき染めの手順●

 下敷きの紙→素材(紙または布)→シルクスクリーン→藍の葉→ビニール袋の順に机に置いて、ハンマーで叩いていきます。

  たたき染めにシルクスクリーンを使うのは、あおもり藍工房の「発明」で、葉脈までくっきりと染めることができます。右の写真、上はシルクスクリーンを使って染め、下はスクリーンなしで染めたもの。色合いや鮮明さが全然ちがいます。
 作業に夢中になって、ついうっかり葉の上にスクリーンを置いてしまった…という失敗もありましたが、この違いもまた味わいがあっていいですね。

 ハンマーで葉の縁の方からていねいに叩いていきます。叩き残しがあると、その部分は染まらないので、ときどきスクリーンをそっとめくって確認しながらの作業です。

↓写真左は叩く前の葉、右は叩いた後。葉っぱの向こうが透けて見えるほど薄くなります。


 10人がいっせいにハンマーを使って作業するので、ガンガンガン!!!と、ものすごい音、音、音。はじめはうるさく感じていたのですが、作品と向き合い、制作に没頭しているうちに、音は全然気にならなくなりました。

 作業開始から1時間あまり。「あと10分ですよ」という声に、はっと我に返りました。無心に作業していたら、あっという間に時間が過ぎていました。
 最後に、作品といっしょに記念写真をパチリ。どれもステキな作品、参加者のみなさんの笑顔も素敵です。「楽しかった!」「またやりたい」という声が聞かれ、完成した作品をさっそく身につけて帰る方もいらっしゃいました。
 やさしく、ていねいに指導してくださった藤井さん、鳴海さん、ありがとうございました。

こんな作品ができました!!

和紙の扇面に藍の花が咲きました!
こちらは和紙のはがきに染めたもの
洋服のしみを藍の葉で隠して…

布に染めた場合は、洗濯をすると葉緑素が抜けて、藍の色になります。

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染めた直後洗濯後

洗った後も、ほんのりと藍の香りが残っていました。

〈問い合わせ先〉

「あおもり藍工房」 090-5181-4681

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