• The企画エルサーチ株式会社

「決め手は青森県産。マーチャンダイジング支援事業」
対象商品の消費者評価会

●● リキュール「ひとひら」試飲会 ●●

■日 時:2008年3月24日(月)・25日(火)
18:15~20:40

青森県の「県産品マーチャンダイジング支援事業」の支援を受け、
六花酒造(株)が改良を進めている商品の消費者評価会を開催しました。
8名ずつ、2日間に分けて行なった評価会の様子をレポートします。

製造の現場を見学

 この日、参加者のみなさんには、岩木山麓のオオヤマザクラの実のエキスを使ったリキュール「ひとひら」を試飲していただきましたが、試飲会に先立って、まずは作り手の顔を見ていただこうと、製造元である六花酒造の工場を見学しました。

 生産部部長の河合貴弘さんにご案内いただき、参加者のみなさんは工場の中へ。弘前に暮らしながら、六花酒造の工場を見学するのは初めてという参加者がほとんどでした。
 お米をみがく精米の工程では、大吟醸など高級なお酒ほど時間をかけて精米するとの説明を聞き、約2日間かけてみがいたお米のサンプルを見て、「うわぁ、細かいね~」と驚いていました。

六花酒造株式会社
昭和47年、津軽を代表する3つの銘柄(白藤・一洋・白梅)が1つになって誕生した、青森県を代表する酒造会社です。社名の「六花」とは雪の結晶に現れる六角形の花のイメージで、会社設立当時の弘前市長の命名によるものです。
 >>六花酒造のホームページへ

大きな精米機

 精米・洗米し、水に浸し加熱するという工程は、ごはんを炊くのと似ていますが、「日本酒の場合は、蒸気で蒸すことでお米の表面がベタベタせず、弾力のある仕上がりになります」と、身近なごはんとの違いを例に、とてもわかりやすい説明でした。
 こうじ室では、麹を作る過程での温度管理の大切さを知り、作り手の繊細な心配りに触れる思いで室の中をのぞき込んでいました。

→写真上:精米後のお米の細かさにびっくり!!
写真下:こうじ室の前で


 酵母を培養する酒母室を見て、仕込室へ。入口には京都・松尾大社のお酒の神様が祀ってありました。女の神様が焼きもちを焼かないよう、昔は仕込室に女性が入ることは禁じられていました。もちろん現在ではそんなタブーはなく、女性の杜氏さんも活躍しているそうです。
 仕込室の床にずらりと並んだタンクの蓋をとると、その深さに、思わず「こわい」。仕込室を出て下に降りると、タンクの全貌を見ることができますが、大きさには一同びっくり。最大で4トン入るという説明にも納得の表情でした。

 最後に、発酵を終えた原酒をしぼる「圧搾室」へ。一昼夜かけてお酒をしぼるという大きな機械に目を見張りました。お酒をしぼった後に残るのが酒粕ですが、しぼったままの状態が板粕で、それをタンクでねかせてつくるのが練り粕なのだそうです。参加者のみなさんは「ひとつ物知りになった」と、うれしそう。この違い、みなさんはご存知でしたか?
 「しぼりたての香りを楽しんだり、熟成を味わったり、いろいろな飲み方で日本酒を楽しんでください」という河合さんの言葉に送られて、工場見学を終えました。河合さん、お忙しい中、ありがとうございました。

リキュール「ひとひら」試飲会

■■ リキュールの名は「ひとひら」

 弘前駅前のバー「デシカ」に移動して、いよいよ試飲会スタートです。
 この日、試飲していただくのは、六花酒造が開発中のリキュール「ひとひら」の試作品。六花酒造には、オオヤマザクラの実から抽出したエキスと、青森県産の酒造好適米・華思いで作った純米大吟醸酒をブレンドした先行商品「セェリジェ」がありますが、六花酒造では、これをより女性に選ばれるお酒にしようと、青森県の「県産品マーチャンダイジング支援事業」の支援を受けて、改良に取り組んでいます。

■■ お好みのラベルデザインは?

 試飲の前に、ボトルのラベルデザインについての意見を聞きました。候補に挙がった10種類のデザイン案の中から気に入った3点を選んでアンケートに記入していただく方式です。
 蒔苗が「お店に並んでいるところを想像して選んでみてください」と声をかけると、参加者はボトルを手にとったり、添付資料を見たりしながら、じっくり考えて記入していました。

 10種類ものデザイン案を前に、参加者のみなさんは、ずいぶん頭を悩ませたようです。店頭に並ぶときには、どんなラベルをまとっているか楽しみですね。

■■ 試飲は、4種の飲み方で

 次は、いよいよ試飲開始です。4種類の飲み方で試飲していただくため、「4種のアンケートを書き終わるまでは、酔わないよう一口ずつ飲んでくださいね」との注意に笑い声が上がり、アンケート記入で緊張していた空気がふっとゆるみました。
  最初の試飲はストレートで。1人ひとり、自分の前に置かれたグラスを手にとり、光に透かして色合いを見たり、香りをかいだりし、慎重に口に運んで味を確かめていました。

 他の参加者の考えに影響されない意見を聞くために、試飲してすべてのアンケートに記入し終わるまでは、私語厳禁としています。聞こえるのは、テーブルにグラスを置く音と、えんぴつを走らせる音だけ。お酒を飲んでいるとは思えない緊張感がみなぎっていました。

 続いて、炭酸割とカクテル2種を試飲。カクテルはいずれも、バー・デシカの中道さんに考えていただいたオリジナルです。アンケートでは、それぞれの飲み方による味や香りの違い、色の変化や後味、飲みたい場所や贈りたい相手などについて、くわしく意見を聞きました。

■■ はじけるトークタイム

仕事の後、試飲会にかけつけてくださったみなさんのために、美味しいおつまみを♪

 すべての試飲が終わると、次は自由に意見を交換していただくトークタイムです。デシカ自慢のピザやおつまみも出て、それまでの緊張が一気にほどけました。「ひとひら」を使った飲みものもお代わり自由で、飲みかつ食べながらのにぎやかなトークとなりました。
 色、味、香りについてはもちろん、デザインや価格、販売方法について、また「桜」のイメージをどう表現するかなど、さまざまな視点から意見が出ました。他の人の意見を聞いて、好みのちがいに「なるほど~」とうなずく姿も。また、パッケージデザインや売り方についての具体的な提案が出ると、さらに別の案が飛び出したりして盛り上がりました。

 最後にもう一度アンケートに記入し、試飲会は終了。みなさんに記入していただいたアンケートは、その日のうちに六花酒造にお届けしました。六花酒造では、試飲会でいただいたご意見を反映させて急ピッチで改良を進め、弘前で桜の花が咲くころには新しい商品を完成させる予定です。完成の運びとなりましたら、エルサーチのホームページ等でもお知らせします。
 新しい「ひとひら」と店頭で会える日をどうぞお楽しみに。
 お忙しい中参加してくださったみなさん、ありがとうございました!!


Bar DESICA

女性バーテンダーのお店。静かにジャズの流れる店内はおしゃれで落ち着いていて、女性1人で訪れても居心地よく飲める雰囲気です。お酒はもちろん、おつまみも美味しくて、特に生地から手作りのピザは、ここ「でしか」味わえない絶品です!

弘前市駅前 遊食館3F
0172-35-0793

reported by Yamamoto

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