• The企画エルサーチ株式会社

●● 第2回「快適食生活」●●

■日 時:2008年6月22日(日)
    13:30~15:00
■講 師:料理研究家 髙城順子さん
■会 場:青森観光物産館アスパム 4階・奥入瀬の間 


エルサーチの料理教室やコンテストでもおなじみ、
テレビ・雑誌で大活躍の料理研究家・髙城順子さんを講師に招いて、
「食」に関する楽しいお話をうかがいました。
当日の様子をレポートします。

エルサーチの食塾・第2回スタート

 好天に恵まれたこの日、海のそばに立つ会場では、窓いっぱいに青い海と空が広がっていました。
 開場時間になると同時に、参加者が続々と訪れ、髙城先生のお話への期待の高さが感じられました。

 はじめに、The企画エルサーチ代表・蒔苗が講師の髙城順子先生を紹介し、「食に関する楽しいお話をたっぷり味わってください」と挨拶して、第2回食塾が始まりました。

「快適食生活」の秘訣

■■「料理研究家」までの道のり

 まず、ご自身が料理の道に進んだいきさつから、お話が始まりました。「小さなときから食べること、食べものに関係のあることがとにかく大好きだった」という髙城先生。道をおぼえるのも、食べもの屋さんを目印にしていたそうです。
 先生の子ども時代や学生時代のエピソードを聞くうち、会場の空気もだんだんほぐれて、お話に引き込まれていきました。

■髙城順子先生のプロフィール■
 世界各地のレストラン・料理教室を長期にわたって歴訪。帰国後は、和・洋・中華の専門家に師事し、その後フリーの料理研究家に。現代人のライフスタイルと味覚を満足させる「新感覚料理」をテーマに新しい食文化の創造を追求している。
 現在、NHKテレビをはじめ、多数の雑誌に新しい料理を発表。また、監修している「今日の料理ビギナーズ」ファンも多い。その親しみやすい人柄とユニークな語り口はマスコミばかりでなく、多くの文化人や受講生に愛されている。

■■コーディネーターとしての横顔

 現在ではテレビや雑誌で大活躍されている髙城先生ですが、テレビの料理番組のコーディネートを担当したのが、その出発点でした。料理番組制作の裏話では、かつて一世を風靡したアイドルたちの名前も出て、「へぇ~」「なるほど」と驚いたり、感心したり。最近では、今秋公開予定の映画「しあわせのかおり」でもコーディネートを担当されています。
 私たちが知っている「料理研究家」とは別の髙城先生に触れ、ふだん知ることのできない撮影現場の舞台裏もちょっぴり垣間見られて、みなさん興味しんしんの様子でした。

■■ 「家庭料理」の大切さ

 「家庭料理というのは、ただただ家族のからだの健やかさを祈ってつくるもの。ね、そうでしょう?」との問いかけに、うんうんとうなずく参加者のみなさん。髙城先生は「食は命なり」という恩師の言葉を紹介し、「家庭料理は、家族の健康をつくり、心を豊かにするものだから、もっと知って、もっともっと大切にしてほしい」。
  ジャンルにとらわれない、幅広いレパートリーを持つ髙城先生の心髄に触れるお話に、参加者のみなさんは真剣な顔つきで耳を傾けていました。

■■ 料理力=生活力

 大切なはずの「食」に無関心な人が若い世代を中心に急増している現実にふれ、「食への関心低下は、料理力=生活力の低下につながっている」というお話に、生きる力の根底に「食」があるのだということを改めて思いました。
  また、「料理は失敗してこそ上達し、自分の味になる。失敗を恐れないで」と話し、「何でも買える時代だからこそ、自分の味を大切にして」との言葉に、多くの人が力強くうなずいていました。

■■ ちょっぴり幸せになれる、日々の「お助け」

 食材の長期保存が主な目的だった昔とちがって、「今の時代の“つくり置き”は、ほどよい量をつくって楽しむもの」「つくり置きのものがあれば、お弁当にも酒の肴にも、不意の来客にさっと出せる一品にもなり、食卓に変化が生まれます」。ジャムや果実酒、ピクルス、ハーブを使ったオイルやビネガー、ソースやたれ、マリネなど手軽にできる“つくり置き”料理の例を挙げながらのお話に、メモをとる手も大忙し。
 旬の食材が安く手に入る時「季節をちょっと楽しむ」ために、また、時間があるときや食事のしたくのついでに、「自分の中のイベントとして“つくり置き”を楽しみましょう」と聞いて、マンネリになりがちな毎日の食事づくりを楽しむ糸口が見つかった気がしました。

 多忙な毎日を送る先生ご自身も、ちょっとした合間に一品つくっておくと気持ちにゆとりができて、「一日中、ちょっぴり幸せな気持ちでいられる」そうです。 
 「つくり置きの一品がきっかけで話が弾むことも」「時間にも心にもゆとりが生まれ、日々のいろいろな助けになる」とのお話に、聞いているみなさんの顔にもゆとりの微笑みが広がっていました。


 楽しいお話を聞いているうちに、1時間半があっという間に過ぎていました。毎日つくり、食べる食事だからこそ「からだのことだけでなく、楽しみも大切にして」「自分も家族も心豊かになる食生活を」という言葉に、力づけられました。
 髙城先生、ありがとうございました!!





先生がご自宅から持ってきてくださった果実酒たち。
甘く豊かな香りがしていました。



 髙城先生が、読売新聞社の「読売クックブック」を参加者全員にプレゼントしてくださいました。
 8月に開催される北京オリンピックにちなんで、中国北部の料理がテーマ。1冊すべて髙城先生が監修したものです。本来は読売新聞購読者のみに配布されるものですが、新聞社の許可を得て、特別プレゼントとなりました。ありがとうございました!


お聞き逃しなく!!
FM青森「リラックスカフェ」
7月の毎週土曜
朝8時30分から髙城先生が出演(全4回)

7月のゲストは髙城順子先生です。
髙城先生の「食」への思いやエピソードなど、楽しいお話がたっぷり聞けます。
どうぞお聞き逃しなく!!

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