平成26年12月7日と8日の2日間、青森市の沖館市民センターにて、青森県農林水産部りんご果樹課様より委託を受けた事業、
褐変しにくいりんご「千雪」の離乳食利用に係るグループトーク調査を行いました。
「千雪」の離乳食利用に係るグループトーク調査
離乳食時期の赤ちゃんと、そのママに集まっていただき試食しながらのグループトークでしたが、会場には可愛い赤ちゃんたちの声が響き、いつになくにぎやかな調査になりました。
2日目にはTV取材も入り、少し緊張した面持ちのママさんたちでしたが、調査に対する意見はもちろん、赤ちゃんや離乳食の情報交換もすることができ、終始笑顔で楽しい時間でした。
りんごニーズ対応型ビジネス推進フォーラム
上記の内容で行ったグループトーク調査の結果は、平成27年2月末に青森県農新水産部りんご果樹課さま主催で開催した「りんごニーズ対応型ビジネス推進フォーラム」にて発表させていただきました。
■■ 基調講演 ■■
「果物のニーズとは何か」 山口大学農学部准教授 種市 豊 氏
動物性食品の摂取量が増えている現代で、
フルーツを摂取することの利点を例を挙げてわかりやすく説明してくださいました。
フルーツの中でも売り上げを伸ばしているのはカットフルーツだそうで、
現代人の生活の中で需要が増えているようです。
カットりんごを欲しがっているスーパーは多いが、
褐変の特性から店舗内でカットして販売という流れは不可能な状態です。
また、褐変しない加工をしたりんごは需要数には到底足りないとのことなので、
今後は全国の需要をカバーする生産量と体制づくりがカギとなりそうです。
■■ 取組事例発表 ■■
「木村式 加工専用りんご経営」 鰺ヶ沢町 木村 才樹 氏
加工専用りんごの栽培を様々な方法で効率化を図る木村さん。
樹形づくりでの機械作業の効率化や、振り落とし収穫法、剪定枝の収集機械の自作。りんご早もぎ選手権なんて面白いこともやっていて、楽しみながら栽培管理の工夫をしている印象でした。
また、栽培以外のところでは、傷のあるりんごの加工や、剪定後の枝の利用、農業体験の受け入れにも力を入れているそうです。
■■ 調査結果紹介 ■■
「千雪」の離乳食及び幼児食利用可能性調査結果 The企画エルサーチ(株) 福澤 麻衣子
発表ではグループトークでの内容の他に、事前に行った紙面によるアンケート結果も交え報告しました。
元となる離乳食利用の可能性についてはもちろんですが、加工商品のアイディアやPR方法などの消費者目線の貴重な生の声、県内出身者と県外出身者のりんごへの価値観の違いや値段の感覚、加工品の安全・安心面に対しての子を持つ親の考え方についても話させていただきました。
■■ 「千雪」の調理方法の紹介、試食 ■■
試食では、生果の他に、皮まで使用したりんごソースがかかったりんご入りパンケーキをいただきました。
酸味の少ない「千雪」ですが、さっぱりとした甘さなので大人でも食べやすいスイーツでした。
もちろん、褐変しにくいので講演途中に並べておいても色はキレイなままでしたよ。
◆ 調査結果報告を終えて ◆
大勢の前で発表するのは初めての経験で開始前は緊張でガチガチでしたが、
主催のりんご果樹課担当の方々が大変あたたかく、信頼するスタッフのサポートもあったので、
舞台上では落ち着いて話すことが出来ました。未熟な私に貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
また、私の発表に真剣に耳を傾けてくださった当日参加者の方々へも重ねて感謝申し上げます。
[レポート:2015年3月/福澤]