• The企画エルサーチ株式会社

                                    

●● アワードダブル受賞記念特別企画「セミナー・de・だし活」●●

2016年2月26日 青森国際ホテル

                                    

講演1 「だしに関する研究結果等について」

講師 株式会社にんべん研究開発部 荻野目 望 氏

  『かつお節だしの底力』という見出しで始まった講演は、かつお節の製造方法、かつお節に含まれる栄養素、研究結果等を、写真・グラフを交えて説明してくださいました。
100?のカツオから15gのかつお節しか取れない事や、本枯節になるまでにいくつもの工程を経て作られることを知りました。何度もかび付けをすることによって、様々な良い作用があるということも知り、普段何気なく口にしている、かつお節はたくさんの手間により美味しく食べられるということが分かりました。

 また、かつお節には、たくさんの栄養素があり、その中でも、うまみ成分・香りは、青森県で取り組まれている減塩にとっても効果的だそうです。だしの香りを嗅ぎながら、食事をするだけで塩分の満足度が高まるそうです。

 かつお節のだしを毎日摂取することによって、疲労改善効果や、胃機能・満腹感を得たり、生活習慣病の改善に効果的だと言います。
子を持つ母として、とても興味を持ったのは、離乳食期から、うまみ=おいしい ということを脳に覚えてもらうということが大事だということ、子供のころに俗に言う『おふくろの味』を味わっていないと、高脂肪・高カロリーや強烈な印象の味にしか満足できなくなってしまうということなど、子どもから大人まで、だしは大事だなと思いました。
 
  今からでも遅くない!だし活しよう!と思える内容でした。

講演2 「消費者目線で考える商品開発について」

講師 有限会社良品工房 白田 典子 氏 

 売り手の気持ち、買い手の気持ち。売る側と買う側の気持ちのギャップが商品の売れ方に大きく左右するということを教えていただきました。
『良いものを商品にしている』のは当たり前で、『買う人にとって良いものであるか』が大事だということ、『おいしい』は当たり前で、『おいしそう』も大事だということなど、つい見落としてしまいそうなことを教えていただきました。

 中身はもちろん大事だが、パッケージ・ラベルも重要だということを、ビフォーアフターの写真を使い分かりやすく説明してくださいました。ちょっとした工夫で、ガラリと印象が変わり、お客様が手に取りたくなる気持ちがとても分かりました。

 また、規格外のものも、『規格外』と言ってしまえば価値は下がりますが、親しみやすいネーミングを付けることで大人気商品になったりと、ものは考えようだと思いました。

 商品を送る際にも、『ちょっとした気遣いで、その商品の価値がぐんと上がる』ということも、「なるほど~!」と思える事ばかりで、ひと手間かけることで『おいしい!』が増す。本当にそうだと思います。
言われると納得しますが、なかなか実践できていないのが、現状なのだと思います。

 様々な商品や、現場、リサーチを目の当たりにしている白田氏だからこそ言える、説得力のある講演でした。

販売・展示コーナー


■■ セミナーに参加して ■■

講演では、お二方違った視点のお話ではありましたが、
どちらのお話も「なるほど~」と思えることばかりでした。
ロビーの展示スペースでは、販売コーナーで商品を購入する方や、
削り節体験コーナーには、かつお節についての講演後だったこともあり、
早速削り節体験をしている方もいて、とても賑わっていたのが印象に残っています。
  たくさんの「知らない事」を知る事ができたセミナーで、参考にしていきたいです。

by橋本 

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